レシピ
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通販サイトの漁師さん直送市場を利用して、
和歌山県のはまかぜ通信 金栄丸さんから産地直送で送っていただいた鮮魚セットの中に、活〆の【マゴチ】がありました。
マゴチと言えば夏の高級魚。
薄造りにしたお刺身はフグにも匹敵するほど美味しいとされる白身魚です。
届いたマゴチは重さ約1.2kg、体長は50cm弱もありました。
活〆天然マゴチの通販市場での相場は、1kgあたり4,000円~5,000円前後ですので、この度送っていただいたマゴチはかなりの高級品。
ですが鮮魚セットには、他にも大きなマダイ1尾と、ガンゾウヒラメ2尾を入れてくださっていました。<写真>
はまかぜ通信さん、たくさんありがとうございます。
この度は、届いたマゴチについてと、レシピについてをまとめてみました。
和歌山県のはまかぜ通信 金栄丸さんについてや、商品一覧はこちらです。
※はまかぜ通信さんは鮮魚セットでの注文受付となります。注文時に備考欄にてご希望くださいますと、マゴチの水揚げがあった際は鮮魚セットに入れてくださいます。(今年は6月から網を変えるため、マゴチの水揚げは難しくなるそうです)
漁師さん直送市場では、他にも山口県の七福丸さんが現在「マゴチ」単体で注文受付をされています。
夏の高級白身魚であるマゴチ。
味わいはほんのりと上品な甘みがあり、食感はフグにも似た歯ごたえがあります。
そして外見は、上品な味わいから想像がつかないような、剛健で変わった形をしています。
スズキ目カサゴ亜目コチ亜目コチ科コチ属に属しており、形はカサゴやオコゼに近いものがありますが、サイズが大きく、色も黒に近い色をしています。
形は一般的なアジやマダイのような形ではなく、左右に平たく、頭が角張り大きく、尾に行くほど細くなる形をしており、体表も少しヌメリ気があります。
見た目はマダイなど定番の魚とは少し違いますが、味わいは絶品であり、日本では古くから夏の白身魚の代表格として愛されてきました。
また、よく似た魚に「ヨシノゴチ」という魚がおりますが、ヨシノゴチはマゴチよりも色が薄く丸い斑紋が体表に散らばっています。
味わいはマゴチの方が格上と言われています。
活〆された新鮮なマゴチは、まずは薄造りのお刺身で食べていただきたいです。
食感の良さと、暑い季節に合う爽やかな味わいを楽しむことできます。
マゴチは頭が大きいですが、その頭にあるマゴチの頬の身は最高の珍味とも言われる美味しさがあります。
良い出汁も出ますので、頭も是非大事に味わってみてください。
<作り方>
①ウロコを取ります。
②頭を落とします。
③お腹を開いて内臓を出します。マゴチは左右に平たいため、アジのように横に倒してお腹に切り込みを入れるよりも、頭を下に、お腹を上にしてまな板に置き、お腹の真ん中に縦に包丁を入れていきます。内臓を取った後は水洗いし、水気を綺麗に拭き取ります。
④三枚おろしにします。こちらも、お腹を開いた時のように頭を下、お腹を上にしてまな板に置き、背骨に添って包丁を入れて三枚おろしにします。皮を引き、中骨を取ってから薄めに切りつけ、盛り付けます。
ユズなどの柑橘を絞り、塩をかけて食べたり、ポン酢でいただいても美味しいです。
また、食べきれない分は、皮を引かずにキッチンペーパーで包み、上からラップをしっかり巻いて、冷蔵庫のチルド室にて1日~2日寝かせて作る熟成刺身にしても美味しいです。
熟成させると旨みが増し、もっちりとした食感に変化します。
洗いにすると、身が引き締まり、マゴチの食感を更に良くすることができます。
<作り方>
①3枚おろしにして皮を引き、薄切りではなく普通のお刺身の厚さに切っていきます。
②氷水を用意し、そこにお刺身をしゃぶしゃぶして身をくぐらせ、キッチンペーパーに置いて水気を切ります。
③お皿に盛り付けて完成です。
定番のワサビ醤油も良いですし、梅肉と食べても美味しいです。
マゴチの皮を湯引きにすると美味しいですが、身も一緒に湯引きにすると、皮はコリコリ、身はモチモチとしたハーモニーを楽しむことができます。
<作り方>
①ボールに氷水を用意し、熱湯を沸かしておきます。
②3枚おろしにして皮を引き、薄切りではなく普通のお刺身の厚さに切っていきます。
③ザルに身を並べ、上にキッチンペーパーを1枚置きます。その上から熱湯を20秒ほど回しかけます。
④すぐにボールに身を移し、20秒ほど氷水に浸しましたら再びザルにあけ、水気を切ります。
⑤水分をキッチンペーパーで優しく拭き取り、器に盛り付けて完成です。
ポン酢も良く合います。
煮付けにすると、頭部の頬肉も余すことなく美味しく食べられます。
<材料>
頭部と、身の4分の1
A:水 大さじ3
A:酒 大さじ3
A:みりん 大さじ3
A:醤油 大さじ3
A:砂糖 大さじ3
A:ショウガ(あれば) 少々
<作り方>
①3枚おろしではなく、片側は骨が付いた状態の2枚おろしにします。
②2枚おろしの身をお好みの大きさに切り分け、頭部と一緒にザルに入れます。
③上から熱湯を回しかけ、流水で洗います。
④お鍋にAを入れて煮立て、水気を切った③を入れます。
⑤落し蓋をして(アルミホイルでも◎)、5分ほど煮て完成です。
卵も一緒に煮付けると美味しいです。
歯応えがあるマゴチの身は、揚げてもプリプリとした弾力を残した歯ごたえになり美味しいです。
<材料>
マゴチの切り身 お好みの量
天ぷら粉(なければ小麦粉:片栗粉=2:1)
揚げ油
<作り方>
①3枚おろしにした身を、皮を引かずに一口大の切り身にし、小麦粉を前面に薄くまぶします。
②天ぷら粉に冷水を入れて軽く混ぜて天ぷら液を作ります。
③180度の揚げ油を用意し、天ぷら液に身をくぐらせ、油で揚げます。
④泡が小さくなり、衣がカリッと揚がりましたら完成です。
上品な出汁が出るので、潮汁や雑炊にしても美味しいです。
<作り方>
①頭や骨など、アラをザルに入れ、熱湯を回しかけます。
②流水で綺麗にアラを洗い、鍋に入れます。
③10cm幅ほどの昆布と水を鍋に入れて、火にかけます。
④アクを取り、豆腐やネギなどお好みの具を入れ、塩と酒で味付けをして完成です。