レシピ
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通販サイトの、漁師さん直送市場を利用して、
三重県の俊丸さんより、夏が旬の天然「岩牡蠣(イワガキ)」を送っていただきました。
牡蠣小屋などで食べられる一般的な「真牡蠣(マガキ)」はこれまで何度も直送いただき食べてきましたが、「岩牡蠣」は漁師さん直送市場では初めてでした。
一般的な真牡蠣をイメージしていると、届いた岩牡蠣の箱を開けた瞬間、かなり驚くと思います。
圧倒的な大きさ!分厚さ!重さ!
もう岩牡蠣ならぬ、「岩」のようでした。
これで中サイズ!
驚きです!
ここまで大きく育つにはどれくらいの年月がかかったことでしょう。
岩牡蠣の表面には小さな貝などが付いており、その頑丈さ、大きさ、力強さから、大自然の中で長年生き抜いてきた生命の力強さを感じました。
・天然岩牡蠣 小 7~10個 加熱用 5,400円(税・送料込)
・天然岩牡蠣 中 5~6個 加熱用 5,400円(税・送料込)
・天然岩牡蠣 大 4~5個 加熱用 5,400円(税・送料込)
この度は、俊丸さんの天然岩牡蠣についてご紹介していきます。
岩牡蠣は夏が旬の牡蠣です。
牡蠣と言えば冬が旬のイメージがあるかもしれませんが、真牡蠣の旬が冬となります。
岩牡蠣と真牡蠣の違いは以下になります。
【旬】
・岩牡蠣-6〜9月頃の夏頃
・真牡蠣-11〜4月頃の冬頃
【生息地】
・岩牡蠣-水深3~15mほどの深場
・真牡蠣-水深30㎝~3mほどの浅瀬
【成長速度】
・岩牡蠣-2年~5年
・真牡蠣-1年~2年
【見た目】
・岩牡蠣-殻が大きく分厚くゴツゴツしている
・真牡蠣-殻が小さく薄い
【味わい】
・岩牡蠣-上品でありながらジューシーな味わい
・真牡蠣-凝縮されたようなクリーミーな味わい
岩牡蠣は、真牡蠣よりも深い海底で育つため、過酷な環境に耐えられるよう殻が分厚く頑丈になり、時間をかけて成長していきます。
そのため、殻と身がとても大きく育ちます。
また、深い海底から岩牡蠣を獲るためには、海女さんや海士さんが海に潜って一つ一つ手作業で獲る必要があります。
海女さんや海士さんが海女漁で一つ一つ獲ってくださること、岩牡蠣の成長には時間がかかることから、岩牡蠣は真牡蠣の3倍以上もの値になる高級牡蠣となっています。
三重県の俊丸さんは、ご夫婦で海女漁をされています。
ご夫婦で海に潜り、天然の岩牡蠣を一つ一つ丁寧に獲り、箱に詰めて直送してくださっています。
コロナウイルス対策に、続く暑さへの対応。
体も疲れてきていると思います。
牡蠣は「海のミルク」と言われるほど栄養価が高い食材です。
夏バテに効き、免疫力を上げる栄養素も多く含まれていますので、大自然の中で育った岩牡蠣を食べて、元気になってもらえたら嬉しいです。
岩牡蠣は、真牡蠣の2〜3倍も含まれているタウリンをはじめ、以下の栄養素を多く保有しています。
・タウリン―スタミナ増強・疲労回復・肝機能向上・動脈硬化や心疾患の予防などに効果があります。
・グリコーゲン―すぐに脳や筋肉の活動エネルギーとなり、滋養強壮や夏バテ対策に効果があります。
・亜鉛-免疫細胞の働きを活性化させる効果
・鉄-貧血予防効果
その他ビタミンCやビタミンB12や銅など、体を元気にする豊富な栄養素を含んでいます。
俊丸さんの岩牡蠣は、加熱用の牡蠣となっています。
加熱することで、牡蠣に当たる心配もないので安心してお召し上がりいただけます。
俊丸さんのおすすめの食べ方は「焼いたり、蒸したり、カキフライにしてもおいしいです。」ということでした。
大きくて分厚い岩のような岩牡蠣。
この牡蠣を真牡蠣のように最初からナイフを使って開けようとするととても大変でした。
①岩牡蠣の表面をタワシで洗います。
②両手に軍手をします。
③タオルか、重ねた新聞紙の上に、岩牡蠣の平らな面を上に向け、蝶つがいとなる殻のつなぎ目を手前にしておきます。
④置いた岩牡蠣の、時計で言うと2時から3時の方角に貝柱がある為、2時か3時方向からナイフを差し込み、貝柱を切ると殻が開きます。
真牡蠣用のナイフで殻を開けようと試みましたが、大きな分厚い貝の為、殻の綴じ目も分かりにくくナイフがなかなか差し込めません。
ナイフで開ける方法は断念し、加熱用の牡蠣ですので、加熱して殻を開けることにしました。
洗った岩牡蠣を耐熱皿にいれてラップをし、電子レンジで7、8分加熱するという方法です。
岩牡蠣の小サイズでしたらこちらで開くかもしれません。
しかし俊丸さんの中サイズの岩牡蠣は、手のひらよりも大きく、拳よりも分厚い岩牡蠣でしたので、電子レンジでも簡単には開きませんでした。
①蒸し器があれば蒸し器を用意し、なければ牡蠣が入るお鍋を用意します。
②蒸し器は水をはり、牡蠣の平らな殻の面を上に、お椀の形をしている殻を下側にしておきます。お鍋にも同じように牡蠣を並べ、牡蠣のお椀の面の1/2くらいまで水を入れます。フタをして中火にかけます。
③途中で水が減ってきましたら足し、沸騰してから10分ほど蒸します。
④軍手をして上記の【一般的な開け方】同様にナイフで開けていきます。(くれぐれも火傷にお気を付けください)
加熱をする前は、まったく開けられませんでしたが、加熱後はうっすらと閉じ目が開いていたので、ナイフを差し込むことができました。
ナイフを差し込んでも簡単には殻は開きません。
隙間から貝柱を断ち切り、やっと岩牡蠣を開けることができました。
岩牡蠣は真牡蠣のように簡単には開きませんが、立派な殻を自分でこじ開けることも岩牡蠣を食べる醍醐味です。
<作り方>
①上記の蒸し器や電子レンジで開けた岩牡蠣を開けて、身を取り出します。
②上からポン酢をかけて完成です。
プルプリとしたクルーミーな身がとても美味しかったです!
<作り方>
①タワシでこすり洗いをした岩牡蠣を、平らな殻の面を上に、お椀の形をしている殻を下側にしてフライパンや鍋に置きます。
②料理酒や日本酒を、殻のお椀の半分くらいまで注ぎ、蓋をして中火にかけます。
③沸騰して10分ほどして殻がうっすらと開きましたら火を止め、殻を開けて完成です。
岩牡蠣の持つ塩気で、酒蒸しをするだけでとても美味しいです。
①上記の蒸し器や電子レンジで開けた岩牡蠣の、上の殻だけを外し、下のお椀の形をした殻はお皿として使います。
②身の上に、バターを少しずつ所々に置きます。
③その上からパン粉をかけ、粉チーズも振りかけます。
④魚グリルやトースターに置き、焼き色が付くまで焼いて完成です。
表面はカリッと香ばしく、身はプリプリで、子どもも「美味しい!」と喜んでくれました。
①上記の蒸し器や電子レンジで開けた岩牡蠣の、上の殻だけを外し、下のお椀の形をした殻はお皿として使います。
②身の上にバターを乗せ、上から醤油を少しかけて完成です。
加熱したばかりの岩牡蠣でしたら余熱でバターが溶けますが、冷めていましたら電子レンジで30秒加熱してください。
①上記の蒸し器や電子レンジで開けた岩牡蠣を開けて、身を取り出します。
②フライパンに多めにオリーブオイルを入れ、ニンニクのすりおろしを入れて弱火にかけます。
③ニンニクの香りがしてきましたら、岩牡蠣の身を入れ、軽く塩コショウを振ります。
④オイルで煮込み、牡蠣に完全に火が通りましたら完成です。
①上記の蒸し器や電子レンジで開けた岩牡蠣を開けて、身を取り出します。
②岩牡蠣の身に塩コショウで軽く味付けし、小麦粉をまぶします。
③溶いた卵にくぐらせ、パン粉をまぶします。
④170℃の揚げ油を用意し、③の岩牡蠣の身をまず3分ほど揚げ、油から揚げます。
⑤1分ほど置いて、180度の油に再度入れて2度揚げをし、カラっと揚がりましたら完成です。
岩牡蠣の大きなカキフライは、迫力があります。
カラッとした衣の中には濃厚でジューシーな岩牡蠣。
特別な高級カキフライが出来上がります。
手のひらよりも大きな岩牡蠣。
その迫力ある見た目は、大海原で生きてきた生命力に溢れていました。
なかなか開けられなかった殻もまた、そんな生命力の表れのように感じました。
そして岩牡蠣の身は、大きくプリプリで、とてもジューシーでした。
寒い冬に食べる真牡蠣の良さもありますが、暑い夏に食べる岩牡蠣は、バテた体と心に元気を与えてくれました。
ご夫婦で大海に潜り、一つ一つ丁寧に岩牡蠣を獲ってきてくださる俊丸さん、ありがとうございます。