レシピ
レシピ
産直通販の漁師さん直送市場を利用して、
和歌山県のはまかぜ通信さんから頂いた鮮魚セットの中に、イトヨリダイがありました。
イトヨリダイは、鮮やかな朱色と金色の線が目をひくとても華やかな魚です。
上品な味わいで、皮目も美しいことから、高級料亭で扱われることも多いです。
産地から直送された新鮮なイトヨリダイで、ご家庭でもお店のような気品ある味わいを。
はまかぜ通信「金栄丸」さんから届いたイトヨリダイは目が透き通り、新鮮で輝いていました。
イトヨリダイはイトヨリダイ科イトヨリダイ属の魚です。
イトヨリダイはタイ科ではありませんが、透き通る綺麗な白身と朱色の華やかな皮目、上品な味わいはタイにも並ぶ特別さがあります。
イトヨリダイの身は柔らかいので、加熱をしてもふっくらしっとりとした身に仕上がります。
イトヨリダイの上品で上質な味わいは、繊細な日本料理に向いていますが、フレンチやイタリアン、中華料理にも好まれて使われています。
クセも臭みもなく、しっとりとした綺麗な白身のイトヨリダイは、和洋中問わずに美味しくいただくことができます。
イトヨリダイは、上品ながら深みのある味わいで、お刺身はもちろん、蒸し物、焼き物、椀物で、高級料亭のお料理のような美味しさを味わうことができます。
<作り方>
イトヨリダイの身は柔らかいので、よく切れる包丁で捌いてください。
①イトヨリダイのウロコを取り、三枚おろしにします。
②皮を引いて、中骨をピンセットで抜くか、中骨に沿って3枚おろしの身を縦半分に切って中骨を切り離しましたら、お刺身のサクが出来上がります。
③お好みの厚さに切り、盛り付けて完成です。
はまかぜ通信さんのイトヨリダイは、とても新鮮だったので身がしっかりとしており、捌きやすかったです。
イトヨリダイの皮には、独特の甘味と香りがあり、皮と身の間に旨味も多いので、皮ごと食べられる湯引きはおすすめです。朱色の皮が付いていることで見た目も綺麗です。
<作り方>
①イトヨリダイのウロコを取り、三枚おろしにします。
②中骨をピンセットで抜くか、中骨に沿って3枚おろしの身を縦半分に切って中骨を切り離します。
③ボールに冷水を用意し、お湯も沸かしておきます。
④②で作ったイトヨリダイのサクを、皮目を上にしてザルの上に並べます。イトヨリダイの上にキッチンペーパーを1枚乗せ、上から熱湯を回しかけます。
⑤すぐに③の冷水にイトヨリダイのサクを入れて冷やします。
⑥30秒ほど経ちましたら氷水から取り出し、キッチンペーパーで水気を優しく拭き取ります。
⑦お好みの厚さに切って盛り付けて、完成です。
湯引きのお刺身と同様に、炙り刺身もイトヨリダイを皮ごと味わうことができるのでおススメです。
炙った皮目の香ばしさが加わり、より深い味わいのお刺身になります。
<作り方>
①イトヨリダイのウロコを取り、三枚おろしにします。
②中骨をピンセットで抜くか、中骨に沿って3枚おろしの身を縦半分に切って中骨を切り離します。
③②で作ったイトヨリダイのサクに、鉄串を数か所刺し、火で炙れるようにします。
④ボールに冷水を用意しておきます。
⑤軍手をして鉄串を持ち、コンロの火をつけてイトヨリダイの皮目を軽く焼き目が付くまで炙ります。
⑥皮に焼き目が付きましたらすぐに冷水に落とします。
⑦30秒ほど経ちましたら氷水から取り出し、キッチンペーパーで水気を優しく拭き取ります。
⑧お好みの厚さに切って盛り付けて、完成です。
塩焼きは、イトヨリダイの美しい白身と、美しい朱色の皮目が際立ちます。
柔らかい身は骨離れも良く、上品な味わいで食べやすいです。
<作り方>
①イトヨリダイのウロコと内臓を取り、水で洗って水分を拭き取ります。
②イトヨリダイの皮目に十字の飾り包丁を入れ、全体に振り塩をして20分ほど置き、出てきた余分な水分をキッチンペーパーで優しく拭き取ります。
③さらに軽く塩をして、魚グリルで両面を焼いて完成です。
身を食べた後の残った頭や骨は、洗ってお吸い物の出汁に使うと良い出汁が出ます。
イトヨリダイの蒸し物は、料亭でいただくような上品なお料理に仕上がります。
蒸し器があれば、蒸し器で。
蒸し器がなければ、フライパンで作ることができます。
<材料>
イトヨリダイの切り身 2切れ
昆布 10cmほど
酒 大さじ3
塩 少々
ポン酢 適量
(あれば)大根おろし 適量
(あれば)青ネギ 少々
<作り方>
①イトヨリダイのウロコを取り、三枚おろしにします。切り身が大きければ半分に、程よい大きさであればそのまま使います。
②イトヨリダイの切り身に振り塩をして、20分ほど置きます。
③熱湯と冷水を用意します。青ネギはあれば細く小口切りにします。
④20分置いたイトヨリダイを、皮目を上にしてザルの上に置き、熱湯を回しかけ、冷水に落とします。
⑤深めの淵のお皿に、昆布をひき、その上に水気を拭き取った④のイトヨリダイを置き、酒を振りかけます。
⑥蒸し器があれば蒸し器にお湯を沸かします。蒸し器がない場合は、フライパンに深皿には水が入ってこないくらいの水を深さ1cm~2cmほど入れてお湯を沸かします。
⑦お湯が置きましたら、火傷に気を付けてイトヨリダイが乗った深皿を蒸し器やフライパンに入れ、蓋をして10分ほど蒸します。
⑧蒸しあがりましたら、蓋についた水滴がお皿の中に落ちないように蓋を開け、火傷に気を付けて深皿を取り出します。
⑨イトヨリダイの上に、あれば大根おろしと青ネギを飾り、ポン酢をかけていただきます。
<作り方>
①イトヨリダイのウロコを取り、三枚おろしにします。大きければ切り身を半分に、程よい大きさであればそのまま使います。
②イトヨリダイの切り身に振り塩をして、20分ほど置き、出てきた余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。
③イトヨリダイの両面に塩コショウをし、皮目だけに軽く小麦粉をまぶします。
④フライパンにオリーブオイル大さじ1とニンニクのすりおろし、あればハーブを入れて弱火にかけ、香りが出てきましたら、イトヨリダイの皮目を下にしてフライパンに並べます。
⑤弱火のまま、時々イトヨリダイを上から優しく押さえながら、満遍なく皮目を焼き上げます。全体の8割ほど色が変わって火が通りましたら、裏返し、残りの2割ほど蓋をせずに焼いて完成です。
皮はパリッと、身はしっとりふっくらとしており、美味しいです。
イトヨリダイの頭や骨などからも、クセのない上品な出汁がとれます。
<作り方>
①頭や骨などのアラを集め、振り塩をして20ほど置きます。
②上から熱湯を回しかけ、血合いなどを水で綺麗に流してから鍋に入れます。
③鍋に昆布だしを入れて、灰汁を取りながら煮出します。
④酒を大さじ1ほど入れ、塩で味を整えて完成です。
三つ葉や、ユズの皮目がありましたら上に飾ります。
ほんのりとした甘みと旨味が出汁に溶け出て、お吸い物も上品に仕上がります。
はまかぜ通信さんから届いたイトヨリダイは、綺麗なピンク色に、透明に輝く瞳で、神々しい美しさがありました。
さっそく大事にお刺身とお吸い物に。
普通のお刺身と、湯引きお刺身と、炙りお刺身の3種類のお刺身を作り、食べ比べをしてみました。
イトヨリダイは身が柔らかく捌きにくいとも聞きますが、はまかぜ通信さんのイトヨリダイは鮮度抜群で身もしっかりとしており捌きやすかったです。
イトヨリダイの皮を引いたお刺身は、しっとりねっとりとした柔らかい身に甘さが際立ち、とても美味しかったです。
湯引きをしたお刺身は、歯ごたえに弾力が加わり、さっぱりとした味わいながらも皮目の旨味を味わえました。
炙り焼きにしたお刺身は、皮目のジューシーさとコクが上品な身の甘味と合わさり、深い味わいになりました。
どれもとても美味しく、贅沢なお刺身の盛り合わせとなりました。
自粛が続く中、自宅でも幸せな美味しさを味わわせていただきました。
和歌山県のはまかぜ通信さん、ありがとうございました。