レシピ
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漁師さん直送市場の産直通販を利用して、北海道の漁師さんより新鮮なイナダを直送頂きました。実際に取り寄せた体験や豆知識、レシピ、市場や通販での値段についてレポートしていきます。
我が家のまな板から大きくはみ出す60cm程の大きなイナダ。
キラキラと光る瞳と身体に感動し、たくさんの美味しい料理ができそうだなと心浮き立つ反面、細くもないですが女手一つでこの大きな魚をさばききれるのかと、一抹の不安も正直言ってありました。
一般の家庭では、大きな魚が届いたら食べきれないという気持ちもあるかもしれません。
しかし大きな魚は一匹さばけば、お刺身、カルパッチョ、お刺身の漬け、煮付け、照り焼き、唐揚げとたくさんの料理に発展でき、また保存もできるので2、3週間は美味しい魚の料理を何回も手軽に味わうことができる良さがあります。
これをさばけば後は美味しいイナダの料理が待っている、そしてしばらく魚料理はラクできるぞと気合を入れ、さぁ腕まくり。
イナダの通販商品(北海道 マルホン小西漁業)
●イナダのレシピ一覧
イナダはブリの幼魚時の呼び名です。
ブリは出世魚であり、大きくなるにつれて次々と名前が変わっていきます。
数説ありますが、関東では「ジャコ」→「ワカシ」→「イナダ」→「ワラサ」→「ブリ」。関西では「モジャコ」→「ツバス」→「ハマチ」→「メジロ」→「ブリ」と大きくなるにつれて名前が変わります。今回の約60cmのイナダは、関東で言うとイナダであり、関西で言うとイナダという呼び名になります。
また、流通過程では大きさに関わらず養殖ものをイナダ、天然ものをブリと呼んで区別する場合もあるそうですが、漁師さん直送市場のこのお魚はもちろん天然ものです。
イナダの名前の由来は、「田んぼに稲が生える時期にだいたいそのサイズになることから付いた名前」ともいわれています。
イナダが大きくなったブリの場合、旬は冬といわれています。
イナダの場合は夏~秋によく漁獲されます。夏~秋が旬といわれています。
イナダは巻き網漁、定置網漁、釣りで漁獲されています。
産直通販サイトの漁師さん直送市場では、高知県で定置網漁をされている九石大敷組合さんなどで水揚げがあります。
定置網漁は魚の通り道に網を設置し、魚を奥に誘導し、漁獲する漁法です。
以下の動画は九石大敷組合さんの定置網漁です。
イナダが通販サイトや卸売市場において、どのような値段で販売されているか調査しました。
楽天市場などの一般的な通販サイトでイナダがどの程度の値段で販売されているか調査してみました。
イナダと検索した場合は多数の商品が見受けられました。天然や養殖のイナダが2,000~3,000円/kgの値段で販売されていました。
東京の豊洲市場には、全国の産地から様々な魚介類が集まってきます。
豊洲市場でのイナダの値段を調査したところ、1kg 250円~550円程度となっていました。
農林水産統計によると、卸売り価格に対して4~5割上乗せした価格が小売価格となっています。
豊洲市場でのイナダの値段が1kg 250円~550円とすると、スーパーでの小売価格は1kg 350円~800円程度になるかと思います。
漁師さん直送市場では、北海道で定置網漁をされているマルホン小西漁業さんがイナダではないですが、さらに大きいサイズのワラサを以下のような値段で販売されておりました。送料が2,000~3,000円程度掛かるとすると、1,000~1,300円/kg程度で販売されていたように思います。
【北海道産】活〆天然ワラサ
7,000円(税込み・送料込み)
4~5kg程度です。お刺身はしょうが醤油、他に照焼などの食べ方がおすすめ。
通販で取り寄せたイナダに関する口コミです。
鮮度はとても良いです。クロムツ、ヒラソーダ、イナダ、タチウオ。
クロムツは鮮度がよくピンボーンが抜けないほどでした。
食べ方
クロムツ:炙り刺身、一夜干し
ヒラソーダ:タタキ
イナダ:あじのタタキ風+ナメロウの味付け
タチウオ:ムニエル
〇鮮魚セット(三重県の熊野漁協)を購入頂いた東京のお客様
ホウボウとヤガラが入っており、初めて捌いて食べました。ホウボウは唐揚げで、ヤガラは刺身で食べましたが、美味しかったです。特に唐揚げは、子供たちにも好評でした!
イナダ2尾は、刺身と照り焼きで美味しくいただきました。ただ2尾だとボリュームが多かったので知人にもお裾分けしたところ、大変喜んでくれていました!
全部で6種類、食べ応えがあり、大満足です。今後も利用させていただきたいと思います。
〇鮮魚セット(千葉県の東安房漁協)を購入頂いた滋賀のお客様
指定到着日に届き、魚は、イナダ、ヒラメ、ウスバハギ、アオリイカとバラエティーに富んでました。また神経〆してあり、捌いて刺身で食べましたが、身がプリプリでゲスト全員に美味しいという感想をもらい大満足でした。
出荷前にそれぞれの魚のオススメの食べ方も出荷連絡メールでいただき、それを参考にできたのも良かったです。どれも美味しかったですが、ウスバハギの肝醤油和えが特にまた食べてみたいと思いました。
〇鮮魚セット(石川県の鹿渡定置)を購入頂いた東京のお客様
高知県須崎市九石大敷組合 5,680円
真鯛、サゴシ、アジ、イナダ、サバ③
とにかく神経〆された魚の鮮度が抜群で質も素晴らしく感動しました!! とても東京のスーパーや魚屋さんでは手に入らないレベルなので、捌きながら嬉しくなるほどでした。 お刺身はもちろん、鯛はお吸い物、サバは味噌煮と一夜干し、サワラは西京漬け、イナダはぶり大根など十分すぎるほど堪能できて家族にも大好評でした。 漁師の皆様に大感謝です!! また必ずリピートさせていただきます。
〇鮮魚セット(高知県の九石大敷組合)を購入頂いた東京のお客様
通販でお取り寄せしたイナダのさばき方です。
1.イナダのウロコを除去。
2.イナダの頭を落とし、内臓を除去。
3.血合いを洗う。
4.三枚おろし
まずは台所の流しの大きさいっぱいに横たわるイナダのウロコをとりました。細かなウロコが大きな体にたくさん付いているのでここは頑張って丁寧にとります。
軽く水洗いして水気を拭きとりまな板へ。ところがまな板から大きくイナダの身体がはみ出します。困ったなと思いながらも、仕方がない、このままいこうと包丁を握ります。
本来でしたらまず頭を切り落とすのですが、今回は骨が太く頑丈で全然切り落とせません。諦めて、頭の前に先にお腹を切り、お腹の中の内臓物を出し、お腹を綺麗に水洗いし、水気をふき取りました。
そしてまたまな板へ。頭を付けたまま、身だけ三枚おろしにすることにしました。大きな魚ですが三枚おろしはいつもの要領で。大きさには手こずりますが身はしっかりしているので、もっと小さい繊細な身の魚よりずっとさばきやすかったです。
3枚卸にしてしまえばあとはラクです。中骨を取るために4本の柵にしたら、お刺身、カルパッチョ、漬けにしようと部分だけ横に置いておきます。そして残った身は、ここの部位は照り焼き用、ここは唐揚げ、煮付け用と切り分け、好みの食べる大きさに切った身を家族の1食分ずつ、それぞれ用意したジップロックに入れていきます。
煮付け用は酒を振りかけ空気を抜いてジップロップを閉じ完成。照り焼き、唐揚げはしょうゆやみりんで下味をつけて空気を抜いて封を閉じ完成です。こちらの加熱用は数日以内に食べるなら冷蔵庫で、1週間後や2週間後に食べるならば冷凍庫に入れておけば、いつでも解凍して美味しいメイン料理が作れて大変便利です。
そして横によけておいたお刺身、カルパッチョ、漬け用のイナダの身の皮を取り、好みのサイズに切り分けていきます。
この時に、大型の魚にはよく寄生しているアニサキスと、ブリの仲間に寄生するブリ糸状線虫を見つけましたら取り除いておきましょう。どちらも細長いひも状の寄生虫で、切り身にしていたらすぐに見つけることができます。
ブリ糸状線虫は生きたまま食べても体に被害はありませんが、見た目もよくありませんし、アニサキスと似ているので取り除いた方が賢明です。
イナダのお刺身のレシピです。
【レシピ】
<材料>
・通販で取り寄せたイナダ
<作り方>
大きな身は皮も取りやすく、後は好きな厚さに切り、盛り付けるとお刺身は完成です。
イナダのお刺身はさっぱりとした味わいで、コリコリとした歯ごたえが楽しめます。食感の良い身を噛みしめると、上品な旨味と甘みが口中に広がり、絶品です。
イナダのカルパッチョのレシピです。
【レシピ】
<材料>
・通販で取り寄せたイナダ
・玉ねぎ、トマト・ラディッシュ・大葉
・ドレッシング
<作り方>
イナダの薄く切った身をお皿に並べ、その上に、水に浸けて絞った玉ねぎや、輪切りにしたトマト・ラディッシュ・大葉など、好みの具を乗せ、ドレッシングをかけるともうお洒落な一皿が完成します。
カルパッチョドレッシングは、オリーブオイルにお酢、レモン汁、すりおろしたニンニクと塩、黒コショウを混ぜると出来上がります。また、家にあるサラダ用のドレッシングをかけても簡単に美味しく頂けます。
イナダの漬けのレシピです。
【レシピ】
<材料>
・通販で取り寄せたイナダ
・ネギ
・醤油、みりん
<作り方>
余ったイナダのお刺身や、漬け用に取っておいた切り身をジップロップに入れ、お醬油とみりんを1:1で多めに回しかけて空気を抜いて封を閉じます。冷蔵庫では2日、冷凍庫では2週間ほど保存ができます。
これが冷凍庫にあれば、忙しい日でも朝のうちに冷凍庫から冷蔵庫に移しておくだけで、夜に帰宅すると解凍されたイナダの漬けをすぐに食べることができます。
ご飯に刻みのりを敷き、イナダの漬けを乗せ、ネギを散らしタレを軽くかけましたら、簡単に豪華な漬け丼が完成します。また、上から日本茶をかけてお茶漬けにしても大変美味しいです。忙しい日にはとても便利でありがたい一品です。
また、漬け丼のタレは、イナダを漬けていた保存タレは使わずに、シンプルに醤油だけや、だし醤油、新しく醤油とみりんを混ぜて作ったタレをかけた方が美味しいと思います。
イナダの照り焼きのレシピです。
【レシピ】
<材料>
・通販で取り寄せたイナダ 照り焼き分2切れ
・塩 少々
・小麦粉 少々
・油 少々
・※しょうゆ 大さじ2
・※酒 大さじ2
・※みりん 大さじ2
・※砂糖 大さじ2
・※すりおろしショウガ 小さじ1
<作り方>
①イナダに塩を振り、10分ほど置き、キッチンペーパーで出てきた水分をふき取ります。
②イナダの両面に薄く小麦粉を振りかけます。
③中火で熱したフライパンに油をひき、イナダを入れます。軽く焼き色がつくまで両面を焼きます。
④両面に焼き色がつきましたら、弱火にし、※を回しかけ、タレにとろみがつくまで煮絡めて完成です。
イナダの唐揚げのレシピです。
【レシピ】
<材料>2人分
・通販で取り寄せたイナダ 大き目の切り身二切れ
・片栗粉 大さじ2
・油
・※しょうゆ 大さじ1
・※酒 大さじ1
・※ごま油 大さじ1/2
・※すりおろしニンニク 小さじ1
<作り方>
①イナダを一口大に切り、※をからめて30分以上おきます。
②イナダのタレを切って、片栗粉を全体にまぶします。
③180度の油で中火でカラッとするまで揚げて完成です。
イナダの煮付けのレシピです。
【レシピ】
<材料>
・通販で取り寄せたイナダ 切り身2切れ
・塩 少々
・しょうが あれば1かけ
・※しょうゆ 大さじ1
・※酒 大さじ1
・※みりん 大さじ1
・※砂糖 大さじ1
・※水 100㏄
<作り方>
①イナダに塩を振り、10分ほど置き、キッチンペーパーで出てきた水分をふき取ります。
②ショウガを千切りにする。
③フライパンや鍋に※とショウガを入れて火をつけ、煮立ったら①のイナダを入れます。
④煮汁をイナダの上にかけてから、アルミホイルなどの落し蓋をして、弱火で10分煮ます。
⑤落し蓋を取って、中火で煮汁を煮詰めたら完成です。
漁師さん直送市場の産直通販を利用して、北海道の漁師さんより新鮮なイナダを直送頂き、実際に取り寄せた体験や豆知識・レシピをレポートしました。
最初に大きなイナダをさばくことは大変でしたが、その後はこのように何食分も簡単に美味しいイナダの料理を楽しめるので、苦労も大きな幸せとなって返ってきます。
この度は1匹のイナダで家族5人、7回分の夕食メイン料理になりました!
通販で新鮮なイナダを堪能でき、その後の料理も手軽に美味しく頂けるのでありがたい限りです。
マルホン小西漁業さん、ありがとうございました。