レシピ
レシピ
2020年05月17日 11時16分
漁師さん直送市場の通販を利用して、
石川県漁協の西海支所さんから、大きな生きた紅ズワイガニを送って頂きました。
カニと言えば冬のイメージなのに、今カニが食べられるの?
そうなんです。
西海支所さんは秋冬はズワイガニを、春夏は紅ズワイガニを、生きた状態で箱詰めして発送して下さいます。
ですので、一年を通してカニが食べられるのです。
そしてこのカニがとても美味しいのです。
本日は美味しい紅ズワイガニとズワイガニについて説明していきます。
加熱前の生の状態で、上が紅ズワイガニ、下がズワイガニです。
紅ズワイガニとズワイガニの形はよく似ています。どのように見分けたら良いのでしょうか。
紅ズワイガニとズワイガニの見分け方
・紅ズワイガニは甲羅の棘が1本である
・紅ズワイガニは茹でていないのに紅色である
この2つが挙げられます。茹でると両者とも同じような色になってしまうため、見た目で見分けるのは難しくなります。
紅ズワイガニとズワイガニは、十脚目ケセンガニ科の同じズワイガニ属の仲間です。
しかし、ズワイガニ(松葉ガニ・越前ガニ・加能ガニなど)が水深200~600メートルにいるのに対して、紅ズワイガニ(紅ガニ・香住ガニ)は水深450~2500mというとても深い海の底で暮らしています。
紅ズワイガニは深海に生息していることで、四季の気温の変化に左右されにくく、一年を通して味が美味しく安定しているという良さがあります。
資源の保護のために、紅ズワイガニとズワイガニを獲っても良い時期が設けられ、漁獲期間は港によって違いがあります。
石川県漁協の西海支所さんの漁獲期間は、その年にもよりますが例年ではズワイガニは11月上旬開始の秋冬、紅ズワイガニは3月上旬開始の春夏にて漁が行われています。
紅ズワイガニは漁獲期間がズワイガニより長く、食べられるシーズンが長いことが良さでもあります。
スーパーなどで並んでいるむき身や缶詰、回転寿司で出されているカニのほとんどは、この紅ズワイガニだそうです。
紅ズワイガニとズワイガニは漁獲量が全く違うため、紅ズワイガニはズワイガニの値段の数分の1の価格で購入でき、とてもお買い得です。
この度送って頂いた紅ズワイガニも、大きなサイズのカニが4杯入って税込・送料込みで6,000円!
ズワイガニでしたら1万円を軽く超える内容です。
これは本当にお得です。
ズワイガニは言わずと知れたカニの王様に相応しい、ずっしりとした身入りと味を持っています。
紅ズワイガニはズワイガニより水分がやや多めであり、身入りもズワイガニには負けることも多いです。
しかし味はズワイガニにも勝ると言われるくらいに甘味があり、水分が多いぶん身がとてもしっとりとしていて、非常に美味しいです。みそも絶品です。
美味しい紅ズワイガニに出会えるポイントは、新鮮なカニを選ぶことです。
紅ズワイガニは水分が多いことから鮮度落ちが速いため、美味しさは鮮度に大きく左右されます。
この度送って頂いた西海支所さんの紅ズワイガニは、到着してもカニが生きていて抜群の鮮度。
身もしっかりと入っており、茹でたてのしっとりと甘い味の身は、思わず笑みがこぼれる絶品の美味しさでした。
西海支所さんの紅ズワイガニは活けの状態で発送され、産地から直接届くのでとても新鮮です。
カニを活きたまま捕獲するのは難しいそうで、活きた紅ズワイガニを発送できるのはとても珍しいことだそうです。(商品到着時に生きているかはカニ次第です。でも私が注文した時はたいていのカニが生きています。)
自宅に到着後も、動くカニを見て触って、いつも子ども達は大興奮!
そしてカニを茹でるときは「かわいそう!」と泣きそうになります。
毎日当たり前のように食べている食材もすべて大切な命。
日頃から大切な命を口にしていることに、改めて大人も子どもも気が付き、感謝する機会となりました。
カニはなんといっても茹でたて、蒸したてが一番美味しいです。
①カニが完全に入るお鍋と水を用意し、水1リットルに対し大さじ1の塩を加えます。
②火を付ける前の水の状態から甲羅を下にしてカニを入れ、火を付けます。
②沸騰してから約15分で完成です。
お家に蒸し器がある方は、蒸しカニもおすすめです。
蒸すことで①みそが流れ出ない。②余分な塩分がいらない。③旨味が外に逃げない。という良さがあるからです。
蒸す際は、そのまま加熱するとカニの脚が取れてしまうことがあります。脚が取れないようにするためには、カニをたっぷりの冷水の中に浸けるか冷蔵庫に入れて、カニが動かない状態になるまで待ってから加熱してください。
①カニが丸ごと入る大きめの蒸し器でお湯を沸騰させます。
②カニをタワシで水洗いして汚れを落とします。
③沸騰したらカニの甲羅を下にして、蒸し器に入れます。
④蓋をして約15分蒸して完成です。
紅ズワイガニは、冬季に限らず、またズワイガニよりもリーズナブルにカニの美味しさを満喫できるところが大きな魅力です。
寸前まで生きていた新鮮な紅ズワイガニは、甘味と旨味たっぷりのしっとりとした身で、本当に美味しいです。
また、ズワイガニよりも殻が柔らかいので、子どもでも殻を折ってむきやすいのも良さです。
茹でたてのカニを「さぁ食べよう!」と思っても、子ども達から「殻をむいて~」と次々に頼まれると本当に大変です。その点、紅ズワイガニは6歳の子どもでも一人で殻を折って食べることができるのでとても助かります。
家族みんなで「美味しいー!」と感動しながら次々と食べ、贅沢で大満足な食卓となりました。
お得な値段で美味しいカニを味わえる紅ズワイガニ。
自分用にも贈答用にも、オススメです。