レシピ
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産直通販サイトの『漁師さん直送市場』において、鮮魚セットにウルメイワシを入れて発送されている漁師さんもおられます。
こちらの記事では、ウルメイワシの豆知識や、通販や市場での値段、レシピをレポートしていきます。
ウルメイワシという名前は、魚の目がうるんで見えることに由来します。鮮度が落ちやすい魚であり、漁獲後すぐに目が白く濁ってしまうため、「うるんだ目のイワシ」と呼ばれるようになりました。地方によっては「目黒いわし」と呼ばれることもあり、その独特の見た目から名付けられたといわれています。
ウルメイワシは、体長15〜20cmほどになる中型のイワシです。
マイワシやカタクチイワシに比べるとやや細長い体つきをしており、体表は銀色に輝き、背中は青みがかった色合いをしています。
脂の乗りは控えめですが、その分あっさりとした味わいが特徴です。また、身がしっかりしており、加工品や干物として利用されることも多い魚です。
ウルメイワシは、日本近海をはじめ、太平洋やインド洋、大西洋など世界中の温帯・亜熱帯域に広く分布しています。
日本では主に太平洋側で漁獲され、特に九州から関東にかけての沿岸で多く見られます。回遊性が高いため、季節や水温によって漁獲される地域が変わるのも特徴です。
ウルメイワシの旬は夏から秋にかけてです。特に7月〜9月頃には脂がほどよくのり、身も引き締まっておいしくなります。
旬の時期に獲れるウルメイワシは鮮度も高く、刺身や焼き魚、干物などさまざまな料理に適しています。旬を迎えたウルメイワシは、通販でも人気が高まる時期です。
ウルメイワシは、マイワシのように脂が多いわけではありませんが、淡泊でクセのない味わいが魅力です。
身がしっかりしているため調理しても崩れにくく、焼き魚や煮付け、フライにするとおいしくいただけます。
また、干物に加工することで旨みが凝縮され、保存性も高まります。健康に良いDHAやEPAも豊富に含まれており、日常の食卓に取り入れやすい魚です。
ウルメイワシは定置網漁などで漁獲されています。
定置網漁は大きな網を魚の通り道に設置して魚を誘導・回遊させ、定期的に網をたぐりよせて魚を漁獲する漁法です。以下の動画は高知県の九石大敷組合さんの定置網漁です。
ウルメイワシが通販サイトや卸売市場において、どのような値段で販売されているか調査しました。
楽天市場などの一般的な通販サイトで、ウルメイワシがどの程度の値段で販売されているか調査してみました。
ウルメイワシの干物などについては商品が見受けられましたが、鮮魚については商品が見受けられませんでした。
東京の豊洲市場には、各産地から様々な魚介類が集まってきます。
豊洲市場でのウルメイワシの値段を調査したところ、1kg 300円~1,000円程度でした。
農林水産統計によると、スーパーでの小売価格は卸売り価格から4~5割高い値段になっています。
豊洲市場でのウルメイワシの値段が1kg 300円~1,000円程度だとすると、
スーパーでの小売価格は1kg 500円~1,500円程度かと思います。
産直通販サイトの漁師さん直送市場では、ウルメイワシを単品で販売されている生産者さんは見受けられません。
・今回送っていただいた魚は、カンパチ、イラ、チダイそしてウルメイワシでした。
鮮度は抜群で期待以上、大満足でした。魚を丁寧に扱っているのがよくわかりました。夏の魚ですので脂乗りよりもさわやかさが目立つ味わいでした。
・足の速いウルメイワシは身も固く一般の売り場ではお目にかかることができないものです。刺身で頂きました。
・イラは関東ではまず入手困難で、堪能出来てうれしかったです。刺身と煮付けにしましたが、家族の反応は煮付けがとてもよかったです。また頼みたい魚です。
・カンパチは最近養殖魚が出回っていますが、天然がこの鮮度と値段で手に入るのはうれしい限りです。刺身と塩焼きで頂きました。今回は塩焼きに軍配が上がりました。
・チダイは刺身と湯煮のようにしていただきました。
・私は和歌山出身で今回の魚は馴染みのある味わいでした。私の好きな郷土の魚にイボダイ(ウボデ、ウボゼ)やアイゴ(アイ)がありますが、定置にも入るのでしょうか。和歌山の漁師さんもいたと思いますが入手したいものです。
鮮魚セット(高知県 九石大敷組合)を購入された千葉県のお客様
今回、いつもの所ではなく、石川県の魚を頼みました。
イワシの刺身が食べたいとリクエストしたら、要望を聞いてもらい、真イワシとウルメイワシを送ってもらいました。あと他にも太刀魚、カマス(あぶりで)、鰺とトビウオ(なめろうで)、小イカ(ボイルで)、ウマズラハギ(肝醤油で)。魚種の多さもビックリ。美味しすぎてビックリ。
また今回も主人が大興奮!!高知に続き、リピート間違いなしですね。
鮮魚セット(石川県 鹿渡定置)を購入された岐阜県のお客様
週末の水揚げ情報でスマが揚がっていたので「もし水揚げがあればお願いします」
とダメ元で希望を出してみたところ、セットに入れて下さいました。
脂のりが抜群で、でもくどくなく、とても美味しいですね、スマ。最高でした。
ウルメイワシは氷水に入れられていて、素晴らしい鮮度でした。
お刺身にして美味しかったです。
鮮魚セット(高知県 九石大敷組合)を購入された神奈川のお客様
ウルメイワシのレシピをまとめました。
<材料>
ウルメイワシ … 4尾
塩 … 適量
レモン … 適量
<作り方>
ウルメイワシのウロコと内臓を取り除き、水で洗って水気を拭き取ります。
全体に塩をまぶし、10分ほど置いてから余分な水分を拭き取ります。
グリルや魚焼き網で、両面をこんがりと焼き上げます。
お好みでレモンを添えていただきます。
<材料>
ウルメイワシ … 4尾
醤油 … 大さじ3
みりん … 大さじ2
酒 … 大さじ2
砂糖 … 大さじ1
生姜 … 1片
<作り方>
ウルメイワシの内臓を取り除き、軽く洗って水気を拭き取ります。
鍋に醤油・みりん・酒・砂糖・薄切りにした生姜を入れて煮立たせます。
イワシを加え、落とし蓋をして弱火で15分ほど煮込みます。
煮汁が絡み、照りが出たら完成です。
<材料>
ウルメイワシ … 8尾(小ぶりのもの)
片栗粉 … 適量
揚げ油 … 適量
玉ねぎ … 1/2個
にんじん … 1/2本
ピーマン … 1個
酢 … 100ml
醤油 … 50ml
砂糖 … 大さじ2
<作り方>
ウルメイワシは頭と内臓を取り除き、片栗粉をまぶします。
170℃の油でカラッと揚げます。
玉ねぎ・にんじん・ピーマンは細切りにします。
鍋に酢・醤油・砂糖を入れて軽く煮立て、野菜を加えて漬け汁を作ります。
揚げたイワシを漬け汁に浸し、30分以上置いて味をなじませます。
ウルメイワシは、その名前の由来や特徴、生息域や旬の時期など、知れば知るほど魅力のある魚です。
マイワシやカタクチイワシとは異なるあっさりとした味わいで、塩焼き・煮付け・南蛮漬けなど幅広い料理に活用できます。
産直通販サイト『漁師さん直送市場』をはじめ、鮮魚セットに含まれることもあるため、スーパーでは手に入りにくい鮮度の高いウルメイワシを自宅で楽しむことが可能です。
旬の時期に合わせて注文すれば、さらに美味しく味わえるでしょう。
ウルメイワシの魅力を知った上で、ぜひ通販を活用してご家庭の食卓に取り入れてみてください。