レシピ
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ヒラツメガニ
ヒラツメガニはエビ目・カニ下目・ワタリガニ科に分類され、大きくても甲羅が10cmをやや超えるくらいの中型のカニです。
良い出汁が出ることで有名なワタリガニの仲間であるヒラツメガニ。
ヒラツメガニもワタリガニに勝るとも劣らない濃厚な良い出汁が出る美味しいカニです。
この度はヒラツメガニでお味噌汁とトマトクリームパスタを作ってみました。
お味噌汁の美味しさはもちろんのこと、驚いたのはトマトクリームパスタの濃厚な深い味わい!
美味しすぎる!!
お店で食べると1皿1300円はしてもおかしくない豪華な見た目と絶品の美味しさに感動。
これは私の料理が上手なわけではなく、ヒラツメガニからとても濃厚な出汁が出るおかげ。
ヒラツメガニがあれば誰が作ってもお店みたいな美味しい味が作れてしまいます。自分で作ったパスタでこんなに美味しいと思ったことはなかったです。しかも簡単。これはまた食べたい!
この度は千葉県旭市の不動丸さんが鮮魚セットの中にヒラツメガニを入れてくださっていました。
初めてのヒラツメガニとのご対面。漁師さんから産地直送で届く鮮魚セットには、こんな初めての嬉しい出会いがあり、これがまた鮮魚セットの良さかと思います。
不動丸さんは、九十九里浜にて漁をされている漁師さんです。
ヒラメなどの新鮮な魚や、伊勢海老、ワタリガニ等を主に漁獲され、魚は鮮度を保つため神経抜きをするなど、鮮度管理にこだわって発送してくださっています。
ヒラツメガニは一般の流通量が少なく、地元で愛されてきた知る人ぞ知るカニです。
食べられる身は少ないですが、甲羅に多く詰まっているその身は全くクセがなくしっとりとして美味しく、カニ味噌も絶品、茹でるととても良い出汁が出てカニの濃厚な旨味を味わえます。
東日本の産地ではヒラツメガニをぶつ切りにしたものをお味噌汁や鍋料理にして食べられてきました。また、韓国でもチゲ鍋料理、味噌汁(テンジャンクク)などで好んで食され、中国では蒸し料理や炒め料理で味わわれてきました。
ヒラツメガニの名前は、第五脚の爪先が平たいことから平爪蟹(ヒラツメガニ)という名が付いたそうです。平たい第五脚は遊泳脚となっており、ヒラツメガニは遊泳して移動することもできるカニです。
旬は秋から春で、ちょうど今の季節が旬となります。また、2月~4月にかけてのメスは卵を抱え、このメスの内子も絶品と言われています。
ヒラツメガニは主に砂地に生息しているので、一般的には、まずはタワシや歯ブラシなどを使い砂を落とした方が良いそうです。けれども不動丸さんのヒラツメガニには砂が付いておらず綺麗でありがたかったです。
ヒラツメガニの美味しいカニ味噌と、お味噌の味噌はとても相性が良く、いつものお味噌汁が濃厚な絶品カニ味噌汁になります。作り方もとても簡単。
①ヒラツメガニの身を半分の大きさに切る。
②鍋にはった水にカニを入れて火を入れ、あくを取りながら煮立てる。
③お豆腐やネギなど好みの具を入れ、火を止めて味噌を溶き入れると完成です。
カニ味噌から濃厚な深いコクが、殻からは味わい深い出汁が出て、絶品です。カニの身も甘味があってとても美味しいです。
作り方(2人分)
①甲羅10cm程のヒラツメガニ2杯を良く洗い、好みの大きさに切る。
②フライパンにオリーブオイル大さじ5とニンニク3片のみじん切りを入れ、弱火にかける。
③ニンニクの香りがしてきたら、中火にして玉ねぎを入れ炒め、玉ねぎが透明になってきたらヒラツメガニを入れ、やや強めの火加減でカニの殻が赤くなるまで炒める。
④パスタを既定の茹で時間の2分短めで、茹で始めておく。
⑤③にトマト缶1缶、白ワイン(なければ料理酒でも〇)30cc、コンソメ小さじ2を入れ、弱火にして蓋をし5分煮込む。
⑥⑤に④を入れ、生クリームを180cc~200ccを混ぜ、塩コショウで味をととのえて完成です。
このヒラツメカニのパスタが驚く美味しさ!すごく美味しかったです。
お店で食べるような濃厚なカニの旨味たっぷりのパスタが、自分でこんなに簡単にできてしまうなんて驚きでした!
それもこれも濃厚な良い出汁が出るヒラツメガニさまさまです。「和」の心もお腹もほっこりする至福のお味噌汁に、「洋」の濃厚な絶品パスタと、和洋味わいを楽しめるヒラツメガニが毎週届いてほしくなりました。