レシピ
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産直通販サイトの漁師さん直送市場では、
最近、高知県の九石大敷組合さんのところにて「ニベ」の水揚げがありました。
ニベはスズキ目ニベ科の白身魚であり、別名で「イシモチ」や「グチ」とも呼ばれています。
ニベはクセのない上品な白身の魚であり、お刺身は歯ごたえもあり絶品です。
また、皮目に旨味があり、加熱をしても身は固く締まらないので、塩焼きやムニエル、フライなど、皮ごと味わえる加熱料理にも向いています。
この度はニベについて、ニベとイシモチの違いや、レシピについてまとめてみました。
「ニベ」というと別名で「イシモチ」とよく表記をされています。
間違いではないですが、正確に言うと、ニベとイシモチは別の魚になります。
ニベ科の魚の中に、「本ニベ(呼び名はニベ)」というニベ科ニベ属の魚と、「シログチ」というニベ科シログチ属の魚があり、そのシログチが別名で「イシモチ」と呼ばれているのです。
「本ニベ=イシモチ(シログチ)」ではないのですが、「ニベ科=イシモチ(シログチ)」は正解となります。
本ニベが「ニベ」と呼ばれていることからややこしくなっているのですね。
本ニベとシログチは同じ「ニベ科」なので姿形は似ていますが、シログチは体全体が銀白色の白っぽい色をしているのに比べ、本ニベは白地に黒いまだら模様が体に入っています。
どちらもクセのない上品な白身をしています。
ニベは皮目に独特の風味と旨味があるので、皮付きの加熱料理や、お刺身でも皮を炙った「炙り刺身」や、熱湯で湯引きした「湯引き刺身」がおすすめです。
大きいサイズのニベは、お刺身、塩焼きなどの加熱料理、アラの潮汁と、1匹で何品もの料理を楽しむことができます。
家にバーナーがある方は、バーナーで炙ると上手く作ることができます。
バーナーがない方は、コンロの火で代用します。
<作り方>
①ウロコ、頭、内臓を取って洗い、水気を拭き取ります。
②3枚おろしにし、腹骨などの骨を取り、身が平らになるように鉄串に刺します。
③サクが入るくらいの氷水を用意します。
④コンロの火を付け、ニベの皮目を火で軽くあぶり、氷水に入れます。
⑤キッチンペーパーで優しく水分を拭き取り、刺身状に切って盛り付け、完成です。
わさび醤油でも、しょうが醤油でも美味しくいただけます。
<作り方>
①ニベのウロコ、頭、内臓を取って洗い、水気を拭き取ります。
②3枚おろしにして腹骨などを取ります。
③熱湯と、氷水を用意します。
④ニベの皮付きのサクを、ステンレス製のザルに、皮目を上にして乗せます。
⑤ニベのサクの上から熱湯を回しかけます。
⑥ニベのサクをすぐに冷水に付け、粗熱をしっかりと取ります。
⑦キッチンペーパーの上にあげて水気を優しく取ります。
⑧お造りに切って完成です。
皮を引いたお刺身で作っても美味しいですが、皮の旨味も味わえる炙り刺身や、湯引き刺身を使うとより味わい深いです。
<材料>
お刺身 100g~150g
ミニトマト(あれば) 数個
A:醤油 大さじ1
A:オリーブオイル 大さじ1
A:レモン汁 大さじ1
A:柚子胡椒(なければワサビでも◎) 小さじ1/4
A:塩 少々
A:黒コショウ 少々
<作り方>
①保存容器にAを混ぜ合わせます。
②ミニトマトは1/4などにカットし、お刺身も一口大に切り、①の容器に入れて漬け込みます。
③そのまますぐに食べても美味しいですし、30分ほど置いてから食べても美味しいです。
ニベと言えばお刺身か塩焼きかと言われるほど、塩焼きが美味しいです。
ふんわりとした白身と、旨味がある皮目が絶品です。
<作り方>
①ウロコ、内臓を取り水洗いし、水気を拭き取ります。
②お好みの切り身の大きさに切り、火が通りやすいように、表面に十の字の飾り包丁をいれます。
③切り身の両面に塩をふり、冷蔵庫で30分ほど寝かせます。
④出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取り、魚グリルで弱めの中火でじっくりと両面を焼き上げて完成です。
煮ても身はふんわりとしていて絶品です。
<材料>
ニベ 半身
A:水 50㏄
A:料理酒 50㏄
A:醤油 大さじ4
A:砂糖 大さじ4
A:みりん 大さじ2
<作り方>
①ニベを皮付きの切り身にしておきます。
②Aを全てを鍋に入れて煮立てます。
③煮立ちましたら、ニベの切り身を入れ、時々煮汁を身の上にかけながら10分ほど煮て完成です。
ニベのお腹部分など、お刺身にするには少し硬いなと思う身の部分は、ぜひフライにしてみてください。
①ニベを皮付きのままフライで食べたい大きさに切る。皮を引いたがお刺身には硬すぎると思う所もOK。
②小麦粉と水を同量で混ぜ合わせ、身を入れ混ぜる。
③一切れずつパン粉をまぶし、180℃の油でカリッと揚げて完成。お肉ほど長く揚げる必要もなくすぐに揚がります。
一口食べてびっくり!
こんなに柔らかくふんわりとろける白身魚のフライを食べたことがありませんでした。
外はカリッと、なかはふんわり甘味と旨味がとろけ、今までの中でNo.1の白身魚のフライになりました。
<作り方>
①お刺身や塩焼き、煮付けなどの料理で残ったニベの頭や骨をザルに入れます。
②上から熱湯を回しかけます。
③冷水でアラの血合いなどを綺麗に洗い、鍋に入れます。
④アラが浸るくらいの水を注ぎ、あれば出汁昆布10cm幅ほども入れて火を付け、沸騰させます。
⑤昆布を取り出し、出てきたアクを取ります。
⑥豆腐やネギなど好みの具材を入れて酒と塩で味付けをして、完成です。