三陸漁業生産組合
漁師さんからのメッセージ
黒潮と親潮のぶつかり合う潮目の場所、いわて三陸海岸は、寒流系の魚・暖流系の魚が月替わりで入り乱れる、世界的にも稀な好漁場を形成しています。 寒流系の魚にとっては南限、暖流系の魚にとっては北限。それぞれの魚がこれ以上は限界だという過酷な環境にさらされる漁場だからこそ、魚介は自己防衛能力を高め、身がしまり、脂が乗ってくる。その魚を最高鮮度で水揚げする事が、当組合の使命です。
水深200m帯に生息するとびっきりの毛蟹を狙うカゴ漁、季節が変わればこのカゴでミズダコ獲りが始まります。深い海で育つカニは甘さが引き立ち、高鮮度で水揚されたタコは、浜に伝わる独特の煮方でタコのうまみを引き立てます。
流し網、突き棒、刺し網、そしてカゴ漁。各船団のスペシャリストが、皆様の「もっと」をきっと満たしてくれることでしょう。
産地紹介
三陸沖はノルウェー沖、カナダ・ニューファンドランド島沖を加えた「世界三大漁場」と呼ばれ、世界有数の漁場です。三陸は大陸棚が広がり、黒潮(暖流)と親潮(寒流)がぶつかって潮目ができ、大量のプランクトンが発生して魚が集まるため、海の幸が豊富です。また、リアス式海岸の三陸は、山や森が海の目前まで迫り、豊富な栄養分が海に運ばれ、豊かな漁場を育てます。
漁法紹介
カゴ漁は餌を入れた籠を海底に落とし、そこに入った海産物を捕る漁法です。
一日に600個もの籠を入れる事もありますが、資源保護のため籠数に制限もあります。
夏の目玉の「タコ」、冬の目玉の「カニ」などに加え、カレイ、マダラ、ドンコ、トウダイツブ、のどぐろ(ユメカサゴ)、ケムシカジカなども入ります。
こだわり
海水を凍結させた海水氷を利用しており、普通の氷と比較して温度が低く、鮮魚を急速に冷やすことができるため、鮮度保持に有効です。ご希望日に鮮度良くお届けできるよう、シーズンによっては生簀(いけす)も有効利用しています。
季節ごとの水揚
水揚げ魚種の一例となります。天然魚の場合は自然相手のため、どのような魚が漁獲できるかは出漁して水揚げしてみたいと分からないです。記載の魚種がいつも水揚げされるというわけではありませんのでご理解よろしくお願い致します。
春
エゾイソアイナメ、ナメタガレイ、アイナメ、ユメカサゴ、アヤボラ貝
夏
ミズダコ、ハモ、エゾイソアイナメ、ナメタガレイ、アイナメ
秋
エゾイソアイナメ、ナメタガレイ、アイナメ、ユメカサゴ、アヤボラ貝
冬
毛ガニ、マダコ、マダラ、エゾイソアイナメ、ナメタガレイ、アイナメ