レシピ
レシピ
2019年12月28日 15時30分
千葉県の不動丸さんよりハマグリを送って頂きました。
「日本書紀」にも記載があるほど古来から日本人に愛されてきたハマグリ。
その豊かな風味と味わいは、見た目の美しさと相まって、特別感があります。
しかし国産のハマグリは今ではほとんど手に入らない、非常に貴重な物となってしまいました。
そのような中、不動丸さんが新鮮な国産ハマグリを送ってくれました。
国産のハマグリが届いたと聞いて「え!国産!ハマグリ!」とまず心が躍り、
その貝の綺麗さと大きさに驚きと感動がありました。
結婚式やひな祭りなどのお祝い事に欠かせないハマグリ。
ハマグリは対になっている貝以外にはぴったり合う貝がないそうです。そのことからハマグリには「夫婦仲良く、一生同じ人と添い遂げられますように」という願いが込められています。
お祝い事に、子どもやみんなが安心して口にできる国産のハマグリをと思っても、なかなか手に入らないのが現状です。
それもそのはず。国産のハマグリは環境の変化などで激減しており、現在では国産のハマグリはほとんど獲れない状況です。そして、市場に出回っている多くのものは中国や韓国のハマグリを輸入したものに取って代わっています。
そのような中、千葉県では幼生から貝になって間もない稚貝を放流したり、小型のハマグリを保護して大きく育てるなど資源管理の取り組みを実施し、今でも国産ハマグリを絶滅させずに消費者に届くようにしてくれています。
千葉県の不動丸さんのハマグリは横幅5cmはある貝で、国産でこんなに大きさがあるハマグリがあるんだと驚きました。輸入物のハマグリはもっと大きいサイズもあると思いますが、なんというか見た目も美しい。殻の模様がシンプルで淡く輝き、控えめながらも存在感があります。これぞ国産。
そして不動丸さんはハマグリの砂抜きもしてくれています。ですので届いてすぐに食べられます。国産の、新鮮で、綺麗な大ぶりのハマグリは、贈り物としてもきっと喜ばれると思います。
不動丸さんは、漁師さん直送市場にてハマグリを今後販売予定です。通販で購入できるようになると国産ハマグリが一気に身近な存在になり、嬉しいです。
ハマグリのふっくらプリっとした身は旨味が強く、またとても良い出汁が出ます。
ひな祭りの定番ともいえるハマグリの潮汁です。
不動丸さんのハマグリは大きかったので、一人あたりハマグリ2個で器がいっぱいになりました。
<4人分>
①鍋に洗ったハマグリと、昆布5cm角、水3カップを入れて中火にかけます。
②貝が開いたらアクをすくい、火を止めます。
③酒大さじ2、しょうゆ大さじ1、塩少々で味を整え、三つ葉を散らして完成です。
貝の後ろにある靭帯を切ってから魚グリルや網の上に乗せます。こうすることで貝が開いた時に美味しい中の汁がこぼれずにすみます。汁は栄養と旨味の宝庫なので大事にそのまま頂くか、お鍋に汁を移し、鍋料理や雑炊の出汁にすると美味しい料理を楽しめます。
また、せっかくの新鮮なハマグリですので、焼きすぎないように3分から4分程で加熱してください。靭帯を切っているので焼きあがっても貝の口が開きません。ですので時間を計って焼いた方が良いかと思います。お醬油などをかけなくても、ハマグリの持つ塩分だけで驚くほど美味しく頂けます。
魚グリルで魚を焼いていてハマグリが焼けない!でもすぐに食べたい。そんな時は、電子レンジで簡単蒸しハマグリがおススメです。
ハマグリの汁がこぼれても受け止められるように少しだけ深めのお皿にハマグリを並べて軽くラップをします。不動丸さんのハマグリ直径5cmの大きさですと、ハマグリ5個ほどで約4分加熱すると貝が開き、もう完成です。
お皿に残った汁でお吸い物や雑炊などもう一品楽しめます。
千葉県の漁師さんたちの努力により復活した国産ハマグリ。私たちが輸入物ではなく国産を買うことで漁師さんの応援になり、国産品を絶やさないことにつながります。そしてなにより国産ハマグリですので安心です。
やはり大事な人には安心できる美味しいものを用意したいです。
不動丸さんの綺麗な国産ハマグリは、誕生日だった両親にもとても喜ばれ、食卓を華やかにしてくれました。
また、冷凍もできますので、3月の娘のひな祭りのお祝いにも大事に置いておくことができます。
どこで買えるのか分からなかった国産ハマグリと出会え、不動丸さんに感謝です。