レシピ
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2020年02月23日 11時20分
もうすぐ3月3日、ひな祭りです。
ひな祭りは、女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事です。
ひな祭りには、古くから伝わる伝統的なお祝いの料理があります。
その中の一つが「ハマグリのお吸い物」です。
女子の幸せを象徴する食材であるハマグリ。
「ハマグリを娘のために用意してあげたいけれど、外国産のハマグリで大丈夫かな・・・」
「子どもに食べさせるものだから、できれば国産のハマグリが安心で良いけれど、どこで手に入るのかな・・・」
子どもの健康に気を配る親御さんなら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
そして、
「食べさせてあげたいけれど、ハマグリは砂抜きしないといけないのが手間だな・・・」
と考えている方もおられるのではないでしょうか。
この度は、おすすめの国産のハマグリをご紹介します。
千葉県で獲れた大ぶりのとても綺麗なハマグリです。しかも砂抜き不要です。
そもそもは、なぜ「ひな祭り=ハマグリのお吸い物」となったのでしょうか。
ハマグリの貝殻は、対になっている貝殻でなければぴったりと合いません。そのことから、ハマグリは仲の良い夫婦を表し、一生一人の人と添い遂げられるようにという願いを込めた縁起物となりました。
ひな祭りには、女子の幸せを象徴する食材=ハマグリということで、ハマグリのお吸い物が行事食として古くから親しまれてきました。
今の時代、結婚だけが女性の幸せの道ではありませんが、結婚をするしないに関わらず、一緒にいるとお互いが安らげて、お互いを理解し合えるパートナーと出会えるようにという願いは、今も昔も子を思う親心だと思います。
このようにひな祭りに欠かせないハマグリ。
子どもや大事な人が安心して口にできる国産のハマグリをと思っても、なかなか手に入らないのが現状です。
それもそのはず。国産のハマグリは環境の変化などで激減しており、現在では国産のハマグリはほとんど獲れない状況です。そして、市場に出回っている多くのものは中国や韓国のハマグリを輸入したものに取って代わっています。
そのような中、千葉県では幼生から貝になって間もない稚貝を放流したり、小型のハマグリを保護して大きく育てるなど資源管理の取り組みを実施し、今でも国産ハマグリを絶滅させずに消費者に届くようにしてくれています。
千葉県の不動丸さんのハマグリは横幅5cmはある貝で、国産でこんなに大きさがあるハマグリがあるんだと驚きました。輸入物のハマグリはもっと大きいサイズもあると思いますが、なんというか、見た目も美しい。殻の模様がシンプルで淡く輝き、控えめながらも存在感があります。これぞ国産。
そして不動丸さんはハマグリの砂抜きもしてくれています。ですので届いてすぐに食べられます。国産の、新鮮で、綺麗な大ぶりのハマグリは、贈り物としてもきっと喜ばれると思います。
千葉県の漁師さんたちの努力により復活した国産ハマグリ。私たちが輸入物ではなく国産を買うことで漁師さんの応援になり、国産品を絶やさないことにつながります。そしてなにより国産ハマグリですので安心です。
実際に漁師さん直送市場の通販にて、不動丸さんが新鮮な国産ハマグリを送ってくださいました。
国産のハマグリと聞いて「え!国産ハマグリ!」とまず心が躍りました。
そして届いたハマグリを見てみて、その貝の美しさと大きさに驚きました。
砂抜き不要との案内通り、そのままお吸い物やハマグリの酒蒸しを作って頂いてみると、本当にいっさい砂がなかったです。
そして大ぶりの身はふっくらと柔らかで、なんのクセも臭みもなく、噛むとぷりぷりの歯ごたえと共にハマグリの旨味が口の中に広がりました。絶品です。
ひな祭りの定番ともいえるハマグリのお吸い物です。
ハマグリは身の美味しさだけではなく、とても良い出汁がでるので、お吸い物はハマグリの良さを余すことなく味わえる一品です。
不動丸さんのハマグリは大きかったので、一人あたりハマグリ2個で器がいっぱいになりました。
<4人分>
①鍋に貝の表面を洗ったハマグリと、昆布5cm角、水3カップを入れて中火にかけます。
②煮立ったら昆布を取り出し、アクを取り除き、火を止めます。
③酒大さじ2、薄口しょうゆ大さじ1、塩少々で味を整え、三つ葉を散らして完成です。
ハマグリから塩分が出るので、必ず味見をしてから塩の量を調整してください。塩茹でした菜の花を入れると春らしいひと品に仕上がります。
薄口しょうゆがない方は、普通のしょうゆでも美味しいですが、お吸い物の透明なお汁が茶色くなってしまいます。その場合はおしょうゆを入れず、お塩だけの味付けでも美味しく頂けます。
貝の表面を洗ったハマグリをお鍋に並べ、酒を振りかけ、蓋をして蒸します。貝が開いたら完成です。
少し淵の高い電子レンジ対応のお皿にハマグリを入れて、ふんわりとラップをします。
貝が開くまで2、3分レンジにかけて、貝が開いたら完成です。
どちらも味付けをせずそのまま頂きます。何も味付けをしていないのに、ハマグリが持つ塩味と旨味で、本当に味わい深い美味しさでした。しっとりふっくらとしたハマグリの身は、プリっとしつつも柔らかで、子どもも大人も食べやすかったです。
また、出てきたハマグリの汁は、栄養と旨味の宝庫なのでそのまま食すか、お鍋に汁を移し、鍋料理や雑炊の出汁にすると美味しい料理を楽しめます。
千葉県の漁師さんたちの努力により復活した国産ハマグリ。
私たちが輸入物ではなく国産を買うことで漁師さんの応援になり、国産品を絶やさないことにつながります。
そしてなにより、大事な人には安心できる美味しいものを用意したいです。
どこで買えるのか分からなかった国産ハマグリと出会え、不動丸さんに感謝です。
通販で購入できるので、国産ハマグリが一気に身近な存在になり、嬉しいです。
今年のひな祭りも、子どもたちを囲んで家族みんなでお祝いをされる方も多いのではないでしょうか。
今年は安心で美味しい国産ハマグリでお吸い物を。きっとその味わいと温かさで食卓をさらに幸せにしてくれると思います。