レシピ
レシピ
2019年11月03日 10時56分
ズワイガニ
言わずと知れたカニの王様です。
食べたいけれど冬季限定でなかなか食べられない。
しかしその時期がついにやってきます。
あと数日でズワイガニの漁が解禁されます。
家族のお祝い事に、お世話になった方へのお礼に、新年のご挨拶にと、ズワイガニは最高のプレゼントになります。
漁師さん直送市場では、石川県漁協の西海支所さんと、兵庫県柴山港の松栄丸さんが、ズワイガニの通販を予定しています。
どちらも扱うのは生(活)きているズワイガニ。
通常、カニを活きたまま捕獲するのは難しいそうで、活きたズワイガニを扱っているのはとても珍しいことなのです。
そして活きた状態のままで発送してくださいます。(商品到着時に活きているかはカニ次第です。でも私が注文した時はたいていのカニが生きています)。
石川県で水揚げされる西海支所さんのズワイガニのオスは「加能(かのう)ガニ」と呼ばれます。
そして山陰地方で水揚げされる松栄丸さんのズワイガニのオスは「松葉ガニ」と呼ばれます。
新鮮なズワイガニのオスは、太くて長い脚いっぱいに白く美しい身が詰まっており、味は上品な甘みがあります。さらに甲羅の中には濃厚なコクを味わえるカニ味噌がたっぷりと入っていて絶品です。
また、石川県で水揚げされる西海支所さんのズワイガニのメスは「香箱(こうばこ)ガニ」と呼ばれます。
そして山陰地方で水揚げされる松栄丸さんのズワイガニのメスは「セコガニ」と呼ばれます。
メスのズワイガニは、オスと比べるととても小ぶりですが、甲羅の中には茶色の外子(そとこ)と呼ばれるつぶつぶの卵、そして味噌の部分であるオレンジ色の内子(うちこ)を持ちます。外子はプチプチとした食感を楽しめ、内子は非常に濃厚で美味しく、どちらもお酒やごはんがすすみます。
また、産卵するメスを保護するため、メスはオスよりも短い期間しか漁ができず、11月上旬から12月下旬までの期間限定の味わいとなっています。
新鮮なズワイガニは焼きガニ・蒸しガニ・茹でガニにしても大変美味しいです。
調理する際は、そのまま加熱するとカニの脚が取れてしまうことがあるため、カニをたっぷりの冷水の中に浸けるか、冷蔵庫に入れて、カニが動かない状態になるまで待ってから加熱してください。
茹でる際は、鍋に水を入れた時にカニも一緒に入れ、水からカニを茹でることで脚が取れにくくなります。
①カニの脚を出刃包丁で切り落とし、ピーラーや包丁で脚の表面の殻を片面のみ削り取る。
②魚焼きグリルに並べ(表面の殻を削り取った方を上に向ける)、強火で約5分程焼き、完成です。
焼きすぎると身が硬くなります。せっかくの新鮮な活ズワイガニなので、加熱し過ぎにご注意ください。
①カニが丸ごと入る大きめの蒸し器でお湯を沸騰させます。
②カニをタワシで水洗いして汚れを落とします。
③沸騰したらカニの甲羅を下にして(お腹を上)、蒸し器に入れます。
④蓋をして大きいサイズは約20分、小さいサイズは約15分蒸して完成です。
蒸すことで旨味がお湯に流れ出ない為、蒸し器が家にあれば茹でるより蒸すレシピがおススメです。
①カニの両面をタワシで軽く水洗いします。
②大きめの鍋に水を8分目と水に対して約3%の塩を入れます。
③そこにカニを甲羅を下(お腹を上)にして入れ、強火で水から茹でます。(水から茹でるとカニの脚が取れにくいです。)
④お湯が沸騰してから1kg前後の大きいものは約20分、メスなどの小さいものは約15分茹でて完成です。
寸前まで生きていた新鮮なズワイガニは、甘味と旨味たっぷりのしっとりとした身であり、本当に絶品です。また、調理したての温かくホクホクとしてみずみずしい身は、冷凍ガニにはない味わいです。
大切な方とカニを囲み、殻を剥きながら談話する食卓は、心もお腹もとても幸せにしてくれます。
冬の風物詩、ズワイガニ。
みなさまも是非味わってみてください。